子どもは幼稚園に入園させたいけど、年度途中の入園だし、色々不安。。。
そんな不安にお答えします。
この記事では、
- 転勤先の幼稚園の入園先を探すときのポイント
- 転勤が決まってから幼稚園の入園までに準備すること
- 入園してからの親としての心構え
- 転勤族の子どもが幼稚園に入園するまでの体験談
についてまとめました。
転勤先で、子どもを幼稚園に入園させる予定の方にとって参考になる内容となっていますので、ぜひご覧ください。
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転勤族の子どもの幼稚園探しのポイントは?
転勤族の子どもの幼稚園探す上で、検討すべきポイントは下記の通り。
- 子どもの転園先は幼稚園か保育園か?
- 年度途中から転園できるのか?
- 見学なしで転園できるのか?
- 延長保育(預かり保育)はあるのか?
- 通える場所にあるのか?
それぞれ解説します。
子どもの転園先は幼稚園か保育園か?
まず検討すべきポイントは、入園するのは保育園か幼稚園かということです。
一般的には、引越し後に働く予定であれば保育園、しばらく働く予定はないという場合は幼稚園を探すことが多いです。
幼稚園と保育園の違いを改めてまとめました。
- 3〜5歳(2歳児はプレ保育する場合もあり)
- 9〜14時頃(預かり保育がある場合も)
- 長期休みあり(春休み、夏休み、冬休み)
- お弁当が多い
- 入園申し込みは9〜11月
- 0〜5歳
- 8時〜17時30頃など(延長可能)
- 長期休みなし
- 主に給食
- 入園申し込みは10月〜12月
幼稚園は子どもの教育を目的としていて、保育園は親が勤務する間の保育を主目的としているのも大きな違いです。
幼稚園は保育園に比べると教育に力を入れている、子ども達の自由な感性を重視しているなど園によって方針がユニークで、保育中の活動もそれぞれです。
このように、勤務予定の有無と教育方針を考慮して、子どもに合った転園先を探すことになります。
ただし、仕事をしてみようと考えている人の中でも、在職証明書がないような働き方をする場合は幼稚園の方がおすすめです。
例えば、下記のようなケースです。
- 在宅ワークを小さく始めてみたい
- ハンドメイドやイラストレーターなど、得意なことを仕事にしてみたい
といった場合は、保育園にいきなり預けるのは難しいことが多いので、まずは子どもを幼稚園に通わせつつ、トライしてみましょう。
保育園探しを行う場合は、下記の記事を参考にしてください。

年度途中から転園できるのか?
幼稚園は小学校・中学校と異なり、定員が決まっていることがほとんどです。
定員に空きがあれば、年度途中でも入園可能な園が多いですが、空きがなければ転園することはできません。
もし、ほぼ定員に空きがないような地域でも焦らず、以下のような選択も検討しましょう。
- 空きを待つ(学期の切り替わり時には引っ越しなどで空きがでることも)
- 少し遠くても通える幼稚園を探す
- 年少であれば年中入園(2年保育)を検討する
- 保育園を検討する
まずは周辺の幼稚園をいくつか検討しましょう。
少し離れていても、幼稚園バスで送迎してくれる幼稚園もあります。
見学なしで転園できるのか?
幼稚園によっては、見学なしで入園できる幼稚園もあるでしょう。
- 通える範囲で空きのある幼稚園が一つしかなかった
- 4月に転勤なので、他の子どもと同時に入園させたい
- コロナの影響で幼稚園の見学ができない
といった場合は、見学せずに幼稚園の入園を検討することもあると思います。
とはいえ、お子さんのためにも、可能ならなるべく見学した方が良いでしょう。
今は、幼稚園の公式サイトや幼稚園の口コミサイトで簡単に幼稚園の情報を手に入れることができますが、地方によってはあまり情報がない園もあります。
見学なしで決めてしまって
「子どもに合わなかった・・・」
「想像していた幼稚園とは違った・・・」
となることも。
幼稚園は義務教育ではないので焦って決めるよりも、実際にお子さんと見学に行って決めた方が後悔することは少ないです。
延長保育や預かり保育はあるのか?
下記のようなとき、預かり保育(延長保育)があると助かります。
- 何かの用事が入ったとき
- パートなどの短時間の仕事を始めたとき
保育園と比べるとしっかり働くことはできないかもしれませんが、子どもが幼稚園にいる間に働くことを考えている人にとっては重要なポイントです。
転勤先は多くの場合、祖父母など頼れる人がいません。
そのような場合も、延長保育がある幼稚園を選択しておくと何かあった時も安心です。
また、幼稚園には長期休みがあります。
- 長期休み中も働く予定か?
- 長期休み中にも預かり保育があるか?
- 長期休み中に預かり保育がない場合、代わりとなる保育施設があるかどうか?
というポイントも検討が必要です。
通える場所にあるか?
地方によっては幼稚園の数が少なく、家から離れた園しかないこともあります。
住む予定の場所から周囲の幼稚園への所要時間をGoogle mapで確認しましょう。
- 車で行くのか
- 自転車に子どもを乗せていくのか
- 徒歩で行くのか
幼稚園までの交通手段と経路の安全も確認しておきましょう。
元々、都市部に住んでいて車を所持していない、もしくは運転免許を持っていない場合はバスで送迎してくれる幼稚園を検討すると良いでしょう。
ただし、幼稚園は行事などで何かと親が園に行く機会が多いもの。
バスで送迎する幼稚園を検討する場合も、行事のときの園への交通手段も考えておきましょう。
転勤が決まったら、子どもの幼稚園入園のためにすること
転勤が決まったらすることは下記のとおり。
- 転園のタイミングを決める
- ネットで転園先の周辺の幼稚園の下調べ
- 電話での幼稚園への問い合わせ
- 幼稚園の見学
- 手続き&必要なものを準備
順番に説明します。
転園のタイミングを決める
転勤が決まってまずはじめに検討しなくてはならないことは、転園のタイミングです。
選択肢としては以下の3つがあるかと思います。
- 引っ越しと同時
- 引っ越し後、生活が落ち着いてから
- 転園しない
引っ越し先が近ければ、見学や手続等もスムーズに進められると思いますので、引っ越しと同時に転園も可能でしょう。
しかし、引っ越し先が遠く、幼稚園の様子を聞けるような知り合いもいない場合は、引っ越し後、生活が落ち着いてからゆっくり決める方が安心だと思います。
また、学期の終わり頃の引っ越しになってしまうなど、時期が中途半端な場合は、次の学期始めに合わせて転園するとお子さんも馴染みやすいかもしれません。
年長さんの残り数ヶ月で転勤が決まった場合は、「これまで慣れ親しんだ園で卒園させてあげたい」と転園を悩む方が多いと思います。
もし可能ならば、転園はせず、子どもの卒園までは夫に単身赴任をしてもらうという選択もあります。
ネットで転勤先の周辺の幼稚園の下調べ
転園のタイミング、引っ越し先の大体の住所が決まったらネットで通えそうな範囲の幼稚園を調べましょう。
- 幼稚園の公式サイトの確認
- Google mapで幼稚園までの距離・通園経路の確認
- 幼稚園の口コミサイトの確認
幼稚園の口コミは下記のようなサイトにあります。
また、直接、幼稚園名と地域名でGoogle検索して出てくる場合もあります。
会社の方でお子さんがいるご家庭から転勤先周辺の園情報を聞けそうな場合は、聞いてみるのもいいですね。
電話での幼稚園への問い合わせ
良さそうな幼稚園をいくつかピックアップしたら、まずは電話をし、転園可能かどうか確認します。
- 自分の子どもの年齢のクラスで空きがあるかどうか?
- 見学は可能か?
- 入園金はかかるか?
- お弁当か給食か?
- バスでの送迎はあるのか?
- どんな行事があるのか?
- (給食がある場合)アレルギー対応は?
- 預かり保育はあるか?
- 土曜保育はあるか?
空きがあり、転園が可能であれば、見学はできるのか、入園金や制服等について気になる事があれば確認しておきましょう。
入園金は園によって途中入園でも全額のところ、期間によって割引してくれるところと対応は様々のようです。
また、幼稚園に電話する前に
- 自分の子どもは何歳クラスか確認
- 入園予定はいつなのか
- 見学できる日程を確認しておく(スケジュール帳やカレンダーの準備)
- 質問したいことリスト
を準備しておきましょう。
幼稚園の見学
幼稚園の見学は、必ずお子さんも連れていきましょう。通うのはお子さんです。
子どもでも
「ここがいい!」
「ここはなんか嫌だな。」
など感じることがあると思います。
また、見学は保育中の時間に行くことをオススメします。
実際に子ども達がどんな様子なのか、先生は子ども達にどのように接しているかを見ることで、その園の雰囲気が掴みやすくなるはずです。
見学ポイントは下記の記事にもまとめています(記事は保育園の見学の場合です)。

もし可能であれば、見学の時に転園に必要な書類もいただいておきましょう。
引っ越し前に見学に行く場合は、引っ越し先の住居探しのついでに行くと効率的です。
また、入園を決める場合は、幼稚園の制服のサイズ合わせをしておくとスムーズです。
手続き&必要なものを準備
入園前に事前に準備が必要なものは、下記の通り。
- 入園の書類(郵送による提出でも可能か要確認)
- 入園金
- 制服や体操着、かばん、体操袋、スモック
- ハンドタオル、歯ブラシセットなど
- お道具箱
その他にも園独自で必要なものがあるかもしれません。
入園のための書類は郵送でも可能か、事前に確認しておきましょう。
幼稚園によって、下記のようなことがあります。
- 子どもが識別できるようにワッペンをつけるなど、裁縫が必要なこともある
- 制服や体操着を貸してくれる幼稚園もある
- お道具箱や中身の一部(はさみ・のり・クレヨンなど)は、前の園のものをそのまま使えることも
気になる場合は聞いておきましょう。
ただ、前の幼稚園の道具箱を使える場合でも、もし子どもがお友達と違うことを気にする場合は、同じものを購入した方が安心でしょう。
幼稚園に子どもが転園してからの心構え
転園してからの心構え3点についてお話します。
- 転園後の子どもの様子を気にかける
- ママ友との交流を意識する
- できれば役員にもトライ
転園してから慣れるまでは新しい環境で子どもも緊張した生活を送ることになります。
園で頑張ってきた子どもの様子を気にかけ、家が安心できる場所にしてあげたいですね。
また、幼稚園では役員の仕事があったり、行事も多く、ママ友との付き合いも気になるところです。
もし可能であれば、初めのうちはバス通園ではなく、自分で送迎することをオススメします。
という方も、送迎時にお友達のママに挨拶したり、園生活でわからないことを質問してみたりすると、交流のきっかけがうまれやすくなります。
また、役員もめんどくさいと敬遠せず、できる範囲で思い切ってやってみると、そこからママ友ができたり、園や先生のことを知るいい機会になります。
転勤族の体験談:どのように子どもの幼稚園を探したのか
引っ越し時期が3月末だったので、4月から入園できる園を探すことにしました。
引っ越し先の近くでよさそうだなと感じた2つの幼稚園に電話をかけ、転勤のためそちらに引っ越しするので入園可能か確認したところ、どちらも入園可能ということでした。
引っ越し先の住居(社宅)を確認するついでに、2つの幼稚園に見学に行きました。
幼稚園の公式サイトを見る限りは、どちらの園もそれぞれの魅力があり、どちらか決めかねていました。
保育時間に2つの園を見学し、
- 子ども達が大きな声で元気に体操している姿を見て、元気な息子に合っていそうだなと感じたこと
- 息子自身も「ここの遊具で遊びたい!」と言ってくれたこと
で、入園する幼稚園を決めました。
見学したことで公式サイトやパンフレットだけではわからない実際の園の雰囲気を感じることができ、我が子に合うかどうかを判断しやすかったと思います。
プレ幼稚園が盛んな幼稚園だったので、元々お友達同士の子達が多かったようですが、すんなりお友達もでき、子どもも楽しく通っています。
私自身も初めはママ友ができるか不安でしたが、送迎しているうちにお友達のママと話す機会があったり、役員に立候補して学年以外の知り合いも増えたので小学校の情報などを聞くこともできています。
また、送迎や役員で園に行く機会が多いので、先生から直接子どもの様子を聞けたり、お友達の顔も覚えることができてよかったなと思っています。
【まとめ】転勤族の子どもの幼稚園探しは焦らず決めよう
転勤が決まり、幼稚園を探さなくてはならないのに
- やるべきことがたくさんあって余裕がない
- 遠くて見学に行けない
- 幼稚園激戦区で定員に空きがあるか不安
そんな時は引っ越しして落ち着いてから幼稚園探しをしても大丈夫です。
焦って適当に決めてしまうよりも、実際にお子さんとご自身で見学した上で決めた方がきっと子どもに合った幼稚園選びができると思います。
定員に空きがない地域で転園先がなかなか見つからない場合は、他の選択肢もあります。
- 空きを待つ(学期の切り替わり時には引っ越しなどで空きがでることも)
- 少し遠くても通える幼稚園を探す
- 年少であれば年中入園(2年保育)を検討する
- 保育園を検討する
お子さんにとって小学校へ上がる前の大切な時間を楽しく過ごせるように、納得のいく園選びをしてあげたいですね。